PCR検査を無料実施へ 通所サービス利用者など対象
- 2020年12月08日
- 政治・行政
竹富町は国の補助事業を活用して、町内に在住する通所系サービス利用や基礎疾患を有する高齢者を対象に、無料でPCR検査を実施する予定だ。町福祉支援課によると検査対象は町内に150人いるが、希望者のみ受検できる。来年1~3月末に利用者の感染有無を確かめるため、町内四つの介護事業所を通じて唾液によるPCR検査を計画。感染した場合、重症化するリスクが高い高齢者らの感染を増加させないよう検査に取り組む自治体を国が支援する。
政府は2020年度一般会計新型コロナウイルス感染症対策予備費から、新型コロナの流行下における一定の高齢者等への検査助成を行っている。実施主体は各市町村、県内でも約20の自治体が事業に応募。採択後に検査が可能になる。県は、県全体の対象事業所と人数を取りまとめており、検体を検査するための機関は圏域ごと割り振っていく。
町は、国の疾病予防対策事業費等補助金と新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を併用して受検を無料化する方針。PCR検査1回当たりの費用は基準単価で2万円。半額ずつを補助する。
開会中の12月定例町議会の一般会計補正予算案で、陽性発生届を出す医師への報酬、検体の輸送代などを含む新型コロナ感染対策事業費585万円を計上している。7日、議案審議で明らかになった。
議案審議後、新さとみ福祉支援課長は取材に「仮に利用者の中から陽性が出た場合、重症者の増加とそれに伴う医療提供体制の逼迫になりかねない。疑いがあれば早めに検査して早期発見につなげ、感染拡大を防ぎたい」と話した。
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