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市内の新築アパートに「入居者募集」ののぼり

 市内の新築アパートに「入居者募集」ののぼりが師走の北風にはためいている。ピークを過ぎれば終わりがくるのは当たり前ながら、うら寂しい光景だ▼本紙に「アパート建設ラッシュに幕 供給過多に余る部屋」の見出しが躍ったのは今年8月。建てさえすれば埋まる。そう信じて計画した時点で需給バランスが崩れるなどと、そんな予兆はなかったかも知れない。ましてやコロナ禍など誰が想像し得ただろうか▼ほとんどが専用か事務所兼集合住宅。家賃収入なしではローン返済が困難で大家さんは頭を抱えていることだろう▼新築だけではない。既設物件にも「貸」のぼりや貼り紙が掲げられ、事態の深刻さを象徴している。観光客の急減で雇用が減少し、従業員用の部屋が不要になったか労働者の島外転出が拍車をかけた▼だが、ここへきて観光客数が回復の段階にあることは、かすかに希望を見いだす材料かも知れない。観光を中心に求人が増え、有効求人倍率も右肩上がりに転じたとの朗報もある▼真栄里、南大浜などにアパート建設が集中した、かつての「石垣島ミニバブル」後にも需給バランスが崩れたことがあった。「入居者募集」ののぼりは、経済の局面や観光、移住など、島々がいかに外部の動向に翻弄(ほんろう)されているかをみる指標かも知れない。(慶田盛伸)

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