八重山毎日文化賞 受賞者の功績たたえる
八重山研究や芸術文化の振興に顕著な業績を上げた者に贈られる八重山毎日新聞創刊70周年記念「八重山毎日文化賞」の贈呈式は5日午前、南の美ら花ホテルミヤヒラであり、受賞者4人が家族や関係者から功績をたたえられ、さらなる文化の振興に決意を新たにした。
正賞は、八重山民謡を県内外や世界へ発信し続けている大工哲弘氏と㈱南山舎を創業し33年にわたり八重山関連の書籍を編集・発行している上江洲儀正氏。特別賞は八重山伝統舞踊の継承発展に取り組む大盛和子氏、奨励賞は八重山上布など伝統染織の作家・研究者として活躍する崎原克友氏。
例年は関係者を招き200人規模で祝賀会を開催するが、ことしは新型コロナウイルス感染拡大防止のため取りやめ、贈呈式の招待客も受賞者1人につき3人に限定、約20人が出席した。
黒島安隆社長は「内輪の授賞式になったことを心苦しく思う。今回の受賞を機に、皆さまがより一層ご活躍されることをご祈念申し上げる」とあいさつし、表彰状と記念メダルを一人一人へ手渡した。
大工氏は四カ字のスマムニであいさつし、「学校の郷土芸能部は盛んで全国の文化祭に発表するなど、昔と比べるとうらやましい時代。文化賞に名前負けしないよう、これからも誇りを持って八重山の芸能を発信し、よい時代を引っ張っていきたい」と決意。上江洲氏は「これからも事業を継続し、島の歴史や文化を発掘し、八重山の未来のために微力ながらお手伝いできれば」と抱負を述べた。
大盛氏は「初心に戻り、一生現役を貫き、八重山の踊りの発展に努めたい」と原点を再確認、崎原氏は「いま一度、物づくりの姿勢を見直す機会となった。今後は微力ながら八重山の手仕事の風景を守りながら、八重山を感じてもらえるような作品作りや研究を続けていきたい」と背筋を伸ばした。
八重山広域市町村圏事務組合理事長・中山義隆市長が祝辞を述べた。
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