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与那国島で新種のゴキブリ発見

与那国島だけに生息するウスオビルリゴキブリ(柳澤静磨氏撮影)

与那国島だけに生息するウスオビルリゴキブリ(柳澤静磨氏撮影)

奄美大島や徳之島などに生息するアカボシルリゴキブリ(柳澤静磨氏撮影)

国内35年ぶり、黄赤色の紋様

 竜洋昆虫自然観察公園(静岡県磐田市)の柳澤静磨氏らの研究チームは、与那国島など南西諸島で新たに2種のルリゴキブリ属のゴキブリを発見したと25日、発表した。日本動物学会が発行する学会誌「Zoological Science」のオンライン版に同日付で掲載された。日本から新種のゴキブリが発見されたのは35年ぶりとなる。

 今回、新種記載されたのは与那国島のみに生息するウスオビルリゴキブリと奄美大島や徳之島などに分布するアカボシルリゴキブリの2種で57種だった日本産のゴキブリは今回の発見で59種類となった。

 これまで日本に分布するルリゴキブリ属のゴキブリは、石垣島と西表島に生息するルリゴキブリ1種のみが知られていた。

 与那国島のウスオビルリゴキブリは、オスの全長が12・5~14・5㍉。腹部は紫色で上翅に不明瞭な黄赤色の帯状紋を持ち、上翅が暗青色のルリゴキブリとは大きく異なる。

 アカボシルリゴキブリは宇治群島家島、トカラ列島悪石島、奄美大島、徳之島に分布しており、オスの全長が12・0~13・0㍉。上翅に黄赤色の三つの紋を持つ。

 研究では形態の分類と合わせて系統関係を解明するためのDNA解析も行った。

 南西諸島から東南アジアにかけて分布するルリゴキブリの仲間は、青みがかった金属光沢や鮮やかなだいだい色の模様など非常に美しい種が多いが、森林内で腐植質などを餌に生活していることから人目に触れる機会は少ない。

 柳澤氏は「与那国島は小さな島だが固有の生き物が生息する重要な場所だということを知ってほしい」と話した。

 論文は専用アドレス(https://doi.org/10.2108/zs200048)から読める。

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