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世間には、こんな事までと驚くほど事細かく…

 世間には、こんな事までと驚くほど事細かく覚えている方がいる▼度重なる苦労を前向きにとらえ乗り切った苦労人に多い。ことし米寿を迎えた竹富出身の崎山用正さんが自分史「あがりよい(進級祝い)」を出版した▼幼少時に父を亡くし母親の一人手で6人の姉弟が極貧の中、島人に見守られ育まれた。戦後の復興景気のもと鉄工所の無給奉公を経て採用に。パインブーム到来で工場勤め、その後独立し数々の起業に成功、会社を子どもに譲った後は農業法人を設立、西表島で米作りに挑んでいることなどを語りおろし、作家の安本千夏氏が読みやすくまとめてある▼近代化で衰退していく鉄工所勤務時代に自動車整備を学び、島にも塗装の時代が来る、パイン工場への転職時にはボイラーを見て家庭にも瞬間湯沸かし器が必要になるなどを予見し事業化して大当たり▼戦後、沖縄の通貨はB円、ドル、日本円へと目まぐるしく変わった。その折々のお金の価値なども詳述、しかも本に登場する数多い人物が近隣の知人とあれば団塊世代の私たちにも同時代史として読める▼成功したければ誰よりも余計に働くこと。働くことが大好きなのになぜか労働時間は短縮される傾向に。楽して稼ぎたい今の若者は、どう読むのだろうか。(仲間清隆)

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