石垣市公設市場 年度内リニューアルへ
ユーグレナモール内にある石垣市公設市場1階のリニューアル工事が進んでおり、加工所などの整備で衛生面が改善された精肉・鮮魚店など一部店舗の営業が始まっている。現在、新たにイートインスペースや店舗ブースを改装中で、石垣市は2020年度内のリニューアルオープンを計画する。施設管理者は同市場を新たな観光スポットとして再編を目指す。
市によると、同工事は精肉店や鮮魚店の衛生管理基準を高め、観光客だけでなく地元客の増を目指すもの。予算は約2900万円で国の一括交付金を活用した。
公設市場はこれまで客と接する店舗カウンター付近で肉や魚を加工しており、衛生面での課題が指摘されていた。今回の改修工事では精肉、鮮魚店舗5ブースと隣接する加工所を5カ所設置。約11平方㍍の加工所にはステンレス製の作業場、火気を使用する際に利用する排気設備、冷蔵設備などが配置され、すでに供用が開始されている。最終的に、この5店舗を含め約18カ所の店舗ブースを設ける。
同市場の指定管理者、㈱石垣島物産公社(宮城龍二代表取締役)はリニューアル後のテーマに「公設市場を新しい観光スポットに」を掲げる。同社は、加工所で調理も可能となったため、利用客へ焼き肉や天ぷらなどの提供も計画している。今後のイートインスペース整備で、集客増による交流拠点としての役割に期待を寄せる。
根原工専務取締役は「衛生環境整備と新たな市場のモデルケースにするための準備を進めている。市場はモール内なので天候に関係なく人が集まることをうまく利用したい」と意気込んだ。
一方、同市場3階にある共用スペースについて市はイベント広場として活用する予定。旧・あやぱにキッズ保育園を貸店舗として提供できるよう調整している。
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