AI教材で居場所づくり 石垣市
石垣市の子どもたちの居場所づくりと学習支援を目的に、学習支援センターインスパイア(竹内妙子代表、定員15人)=石垣市登野城=が18日、開所した。インターネットを通じ、ゲーム感覚で学ぶことができる対話型デジタル教材「すらら」を導入、個々の子どもに合わせた教育プログラムで能力を伸ばしていく。竹内代表は「できないと思わず、持っている力や困難に立ち向かう力を引き出せるようサポートしたい」と意欲をみせた。
同センターは、今年度から始まった石垣市子どもの居場所づくりスタートアップ事業に採択され、市の補助金を活用して開所の準備を進めてきた。
登野城地区で学童クラブも運営する竹内代表によると、利用児童の中には自閉症や注意欠陥など発達障害の兆しがみえる子も。宿題に長時間かかり、問題の概念が理解できない子もいたため、学習支援と放課後の居場所確保に向けセンター設立を思い立った。
すららは、パソコン・タブレット端末上でキャラクターと対話をしながら問題の基礎概念から学べ、理解した内容を応用できるように、出題形式が豊富で自由度の高い演習機能も一体化した教材。人工知能(AI)が子ども一人一人の能力を解析し学習カリキュラムを組み立てる。
特徴は▽飽きずに集中力が続く▽ゼロからでも理解できる▽自ら学習習慣が身につく―など。
基本的に端末を通して学んでいくが、5人のスタッフが学習を適切に管理・指導していく。小学生は国語・算数・英語、中学生は数学・英語を学ぶ。
竹内代表は「今後は月1回の食事会も計画している。ひとり親世帯は各種割引制度もある。無料体験も実施しているので気軽に連絡をしてほしい」と呼び掛けた。
問い合わせは同センター(87―7749)。
関連するニュース
- 関連するニュースはありません。