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「ハテルマ シキナ」の著者・桜井信夫さん

 「ハテルマ シキナ」の著者・桜井信夫さん(1931―2010年)の妻で児童文学作家の中島信子さん(73)=東京都狛江市=が忘勿石之碑の修復に役立ててと10万8000円を寄付した(10日付8面)▼ハテルマ―は、住民が巻き込まれたマラリアの惨劇と、よみがえる島人を描き、平和と戦争を象徴的に詠んだもの。中島さんは15年ほど前、夫とともに忘勿石之碑を訪れたことがあり、台風被害を知って寄付したいと思っていた▼そんな折、中島さんの著書「君棲む数」に感銘を受けたという比屋根健さんが中島さんから60冊を取り寄せ、地元で販売。これを全額寄付金に充てた。中島さんは「誰よりも桜井が喜んでくれると思う」と感謝した▼その桜井さんが波照間島の戦争マラリアを知ったのは1983年秋。沖国大石原ゼミの学生から「もうひとつの沖縄戦―マラリア地獄の波照間島―」が送られてきたのがきっかけ。それから15年の月日を経てハテルマ―は世に出た。終章は次のように結ぶ▼八重山の戦争マラリアはもとより/沖縄戦の すべての戦没者をいたみ/平和をこそ祈りねがうことばとなって/ひとりひとりの心のうちに/つねに あらたに 語りかけてくる/コノ石ワスルナカレ ハテルマ シキナ▼碑はまさにこのためにある。(比嘉盛友)

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