新城幸也、東京五輪決定 3大会連続、県出身初
- 2020年11月05日
- スポーツ
日本自転車競技連盟は4日、ロードレース東京五輪代表選手を発表し、男子代表に石垣市出身の新城幸也(36)=バーレーン・マクラーレン=が選出された。ロンドン、リオデジャネイロに続き3大会連続3度目の出場で県出身選手として初となる。新城は4日午後、Zoomで記者会見し、「自分がトップレベルでいる間に自国開催の五輪に出場できるのはスペシャルで幸せなこと。競技人生の中で1番大事なレースになることは間違いない。しっかり準備して臨みたい」と決意を語った。
今回の選手選考は2019年1月から20年10月17日まで同連盟による独自の東京五輪代表選手選考ポイントランキングで行われた。新城は日本人トップの533ポイントを獲得。2位に250ポイントの大差をつけた。
新城は世界最高峰のレース「ツール・ド・フランス」で日本勢初の完走、世界三大レースグランツールで13度の完走を果たすなど活躍。昨年3月、タイでのトレーニング中の事故で左大腿骨と左肘を骨折する大けがに見舞われレースを離脱。手術とリハビリを乗り越え、同年6月にレース復帰を果たすと国内外のレースで着実に結果を残した。
新城は「自国開催で走ることは誰もができない。世界最高峰の選手が集まる中、日本で力を発揮できることをうれしく思う。メダルを手繰り寄せるために何が必要かは今までの経験で分かっている。しっかり準備して臨みたい」と、東京五輪に照準を合わせた。
また、出身地の八重山に向けて「ツール・ド・フランスやグランツールを知らない人でも五輪はみんな知っているので島の皆が喜んでくれるのはうれしい。子どもたちが自分の姿を見て小さな島からでもこうして大舞台に立てることを知ってほしい」とメッセージを送った。
このほか、男子代表に増田成幸=宇都宮ブリッツェン=、女子代表に与那嶺恵理=OANDA・JAPAN=と金子広美=イナーメ信濃山形=が決定した。
新城はフランスから帰国し自主隔離中。11月のオフを経て12月からトレーニングを開始する予定。
新城幸也(あらしろ・ゆきや)バーレーン・マクラーレン。石垣第二中、八重山高校出。170㌢、64㌔。
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