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台湾で終戦を迎えた宮古や八重山の人たち

 台湾で終戦を迎えた宮古や八重山の人たち100人以上が亡くなった引揚船「栄丸」の遭難事件。発生から75周年となった▼宮古出身の生存者、砂川金三さん(92)に筆者がインタビューしたのは今年9月のこと。その内容は10月5日付の本紙を参照してほしいが、砂川さんはそれまで事件について語る機会がなかったという。尋ねられることがなく、語る機会がなかったというのだ▼筆者にしても、栄丸のことを執念深く追いかけてきたわけではない。2011年に宮古島で台湾引き揚げ者から取材し、栄丸にも言及があったのに、突っ込んだ取材をせずにいた。それがおととし、台湾からの引き揚げが県内で話題になったことから、あらためて栄丸を意識するようになったのである▼なにも第一人者ぶっているわけではない。本コラムにしてもタイミングの産物なのである▼栄丸が遭難したのは75年前の11月1日だ。昨年はその前日に当たる10月31日に首里城で火災が起きた。全国的に関心の高いニュースである。マスメディアは大きくスペースを割く。栄丸が取り上げられる空間はほぼなくなったと言ってもいいかもしれない▼忘れることは簡単だが、わずかでも文字にしておけば、忘れにくくはなる。ほかに書く人がいなければ、もう少し粘ってみようとも思う。(松田良孝)

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