修学旅行 大規模校も続々来島へ
10月から八重山の修学旅行シーズンが始まり、本土の大規模校も石垣島入りしている。観光関連業者は今期の来島校数を例年並みと見込んでおり、今後も大規模校が続々来島する予定。一方、市内の医療機関では新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生しているが、学校側は市中感染に至っていないことで旅行を実施。今期の修学旅行成功のカギは、市中感染を抑え込むことにある。
27日、大阪桐蔭高校(今田悟校長)の生徒約170人が石垣島入り。3泊4日で石垣島、西表島、黒島を巡る。同校は6月に北海道旅行を計画していたが、時期とエリアを変更した。沖縄県への修学旅行は約25年ぶりで八重山観光は初めて。
同校2年の浅越健人君(17)は「場所を問わず、修学旅行ができてうれしい。旅行が終わったら受験なので、悔いが残らないように楽しみたい」、森﨑涼也君(同)は「体を動かすことが好きなので、2日目のアクティビティが楽しみ。サップを楽しみたい」と話した。
クラスターで新規陽性者が連日増えている石垣市だが、同校は保護者から92%の旅行同意を得て実施。引率担当教諭は「クラスターは院内にとどまっていると聞く。市中感染が起きていたら来ていないだろう」と述べており、市中感染の有無も旅行実施の条件となっている。
㈱東運輸(松原栄松代表取締役社長)によると同社が担当する修学旅行は10月5校、11月7校を予定。本土の学校は大規模校含めて9校が石垣島入りする。予約ベースで一時期、例年の2倍となったが、最終的に100校前後の来島を見込み、延期と海外振り替えが入る3月をピークと予測した。久場島清俊常務取締役は修学旅行成功のカギとして「市中感染が起きていないことは大原則。また来島した生徒、教師を誰一人感染させないことだ」と強調した。
㈱日本旅行関西教育旅行支店(伊藤実紀支店長)によると八重山入りする関西勢の修学旅行は、前年の約20校とほぼ同水準で推移。棚倉淳平副支店長は「今後も海外旅行を取りやめる学校が増えるだろう。関西の学校は本州旅行で満足しないので、北海道か沖縄の離島を選ぶ」と予測している。
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