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八重山職安 高卒求人 回復の兆し

就職採用試験に向けて面接の練習をする高校生と進路指導部の職員=20日午後、八重山農林高校

就職採用試験に向けて面接の練習をする高校生と進路指導部の職員=20日午後、八重山農林高校

「まだミスマッチな状態」

 八重山公共職業安定所(真壁朝文所長)管内の2021年3月高卒予定者の求人倍率が9月末時点で2・13倍と、回復傾向にあることが21日までに分かった。同職安が八重山毎日新聞社の取材に答えた。求人件数37社77人分に対し、同所に届け出のあった就職希望者は36人。真壁所長は「生徒にとってはまだまだ選択肢が少ない状態。ミスマッチによる離職を防ぐためにも、地元企業の新規求人をもっと確保したい」と話している。

 ことしは新型コロナウイルスの影響で全国的に求人件数が落ち込み、沖縄労働局によると、7月末時点の県内の高卒求人倍率は0・83倍で3年ぶりに1を下回った。これは全国平均の2・08倍より1・25㌽低く全国最下位。このうち八重山管内は0・5倍で県内最悪だった。同職安はこれを受け、高校生の希望業種を調査。対象となる地元企業に求人を出すよう直接かけあった。

 昨年同期の高卒求人47社110人分のうち、宿泊関係が8社43人分を占めたが、ことしは新型コロナの影響で観光業界全体が壊滅的な打撃を受けたことで、この分の求人がゼロに。ことしの求人は建設業が最多で20人、次いでサービス業11人、製造業、運輸業、医療福祉が各9人などとなっている。

 最も影響が大きいのは八重山商工高校定時制で、卒業予定者19人中15人が郡内での就職を希望している。進路指導部の職員は「ホテル関係の就職を希望する生徒も複数人いるが求人が無い。別の業種の求人を勧めたり、アルバイト先で正規採用にしてもらえないか、かけあったりしている」と話した。

 八重山農林高校では卒業予定者87人のうち15人が郡内、8人が県内(郡外)、15人が県外で就職希望。八商工全日制では116人中7人が郡内、25人が県内(郡外)、27人が県外。八重山高校では213人中3人が郡内、10人が県外での就職を希望している。

 企業による選考等は新型コロナの影響で当初より1カ月遅れて16日に解禁。各校進路指導部は生徒の第1希望を死守しようと、面接指導などに力を入れている。

 郡内で就職を目指す高校3年生の女子は「長く働きたいと思える求人が一つもない状況。でもとにかく就職し、お金をためようと思う」とため息をつく。八商工高機械電気科の男子3年生(17)は「親戚のツテを頼って石垣の企業で内定をもらった。本当は県外に出たかったけど、コロナの影響で結局帰らないといけなくなるかもしれないし、地元に残ることにした」と話した。

  • タグ: 高卒求人
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