新型コロナ 老人福祉施設に拡大
- 2020年10月20日
- 社会・経済
八重山地域新型コロナウイルス感染症対策本部は19日、石垣市で新たに8人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。8人のうち、かりゆし病院の入院患者が6人、職員が1人だが、1人は同院隣接の介護老人保健施設「聖紫花の杜」(入所60床、通所リハ80人)の入所者。八重山管内で老人福祉施設内での感染確認は初めて。感染経路は不明。かりゆり関連の感染者は28人に拡大した。同本部は、感染経路が不明なまま拡大する「市中感染」に警戒を強めている。八重山保健所管内の感染者の累計で89人となった。
同本部によると、18日夕に八重山病院の保険診療PCR検査で3人の陽性が判明。17日に採取した検体43件の検査結果は19日に明らかとなり、陽性者が5人となった。
職員を除く7人は、かりゆし病院と聖紫花の杜に入院・入所する60~90代の男女。いずれも八重山病院に入院中だが、症状は明らかにしておらず、かりゆし病院の入院患者には居住地が竹富町1人、与那国町1人も含まれている。職員は、症状が軽症で宿泊療養施設に入所した。
八重山病院の入院患者は23人、宿泊療養施設(アパホテル石垣島)の入所者は5人。
聖紫花の杜はかりゆし病院の関連施設だが、職員や利用者が行き来して接点を持つことはないという。聖紫花の杜によると、入所者への面会は、かりゆし病院の入院患者に感染が確認された翌日の16日から禁止。通所リハビリは19日、利用を停止した。同日には同施設の入所者、職員、かりゆし病院関係者ら133件のPCR検体を採取した。結果判明は2~3日後の見通し。
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