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「今こそ大きな転換」 YVB講演会

八重山の観光のあり方について話し合った八重山ビジターズビューローの講演会=16日午後、アートホテル石垣島

八重山の観光のあり方について話し合った八重山ビジターズビューローの講演会=16日午後、アートホテル石垣島

コロナ禍 八重山観光のあり方考える

 新型コロナウイルスの影響で観光を取り巻く現状の変化を背景に、あらためて八重山の観光のあり方を考えようと観光社会学やインバウンド・ツーリズムの専門家を講師に迎えた「講演会」(八重山ビジターズビューロー=YVB=主催)が16日、石垣市内のホテルで行われた。

 講演には琉球大学教授の越智正樹氏、北海道大学准教授の石黒侑介氏、JTIC・SWISSの山田桂一郎氏が立ち、これまでも八重山の観光課題として挙げられていた「量から質への転換」と「付加価値の高いサービスの取り組み」を中心に施策のポイントや他の地域の具体例などを紹介した。

 量から質への転換について越智氏は「観光客を減らす覚悟が必要。同じ八重山内でも客の取り合いは激化する」との見方を示し、「旅行者もコロナ感染リスクを避けてこれまで複数回だった旅行を1回にする可能性がある。その場合、八重山が選ばれるのか他地域との競争になる」と強調。

 「『適疎』という言葉が使われるようになってきた。八重山に来ても同じ場所、同じ時間に観光客が集中しないよう地域全体で考えなければいけない」と取り組みの方向性を示した。

 石黒氏は、地域独自の自然や文化を生かすアドベンチャーツーリズムや新型コロナ以前から観光客の受け入れ人数を抑制する方針をとっているバルセロナの事例を交えながら「大勢の人が押し寄せるマスツーリズムは今の社会では受け入れられない」と説明。一方でエコツーリズムだけでは経済の持続性が難しいことから「マスとエコ両面からの接近が必要だ」と訴え、「コロナの今だからこそ大きな転換ができる。今できなければこれからもできない」と八重山観光の変化に期待した。

  • タグ: YVB講演会
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