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竹富島種子取祭 76年ぶりに昼の世乞い

76年ぶりに昼間に世乞い歌を歌いながら根原家へ向かう公民館役員や村の顧問ら=14日午前、竹富島

76年ぶりに昼間に世乞い歌を歌いながら根原家へ向かう公民館役員や村の顧問ら=14日午前、竹富島

コロナ感染拡大防止で芸能中止

 【竹富】島最大の行事で国指定重要無形民俗文化財でもある「竹富島の種子取祭(タナドゥイ)」が8日、10日間の日程で同島で始まり、7日目にあたる14日は、公民館役員や神司が、世持御嶽などで島の世果報や島民の健康を祈願。例年、祭りの7、8日目は島民や郷友らが世持御嶽で多彩な狂言や舞踊を奉納するが、ことしは新型コロナウイルス感染拡大防止で芸能が全て取りやめとなったため、通常は夜行う世乞いを昼間に行った。公民館によると、昼の世乞いは戦時中に夜の空襲を避けるために実施した1944年以来76年ぶり。

 14日は、午前5時半ごろから、島内の「六山(ムーヤマ)」と呼ばれる六つの御嶽の神司がそれぞれの御嶽で祈りをささげたあと、世持御嶽に集合し祈願。公民館役員や村の顧問らは午前7時ごろ、弥勒奉安殿で行った弥勒起こしをはじめ、省略形式の参詣や巻踊り、イバンカミの儀式など定められた手順通り一つ一つ神事を執り行ったあと根原家で、世乞い(ユークイ)を行った。例年、同日は芸能目当てに訪れた大勢の観光客がひしめき島は活気にあふれるが、ことしは8月に芸能中止を発表したため、見物人はほぼ無かった。

 内盛正聖館長(61)は祈願を終え「祭りの始まりはこういう形だったのかもと、コロナのおかげで昔に思いをはせた。一番大切なことは、誰も新型コロナウイルスに感染しないこと。竹富の全ての人に何もないように願った」と話した。

 種子取祭は近年、新暦10、11月中の干支の甲申~壬辰までの9日間に行われてきた。ことしは昨年まで省略されていた10日目の癸巳にあたる「物忌(ムヌン)」を復活させ、17日までの10日間の日程で行っている。

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