新城幸也、東京五輪確実 自転車ロードで3大会連続
- 2020年10月14日
- スポーツ

東京五輪自転車ロードレース代表選出が確実となった新城幸也(バーレーン・マクラーレン)=(新城貞美さん提供)
東京五輪出場の願いを込めた千羽鶴を手に笑顔を見せる新城貞美さん・るみ子さん夫妻=13日午後、新城貞美さん宅
東京五輪の自転車ロードレース代表に石垣市出身の新城幸也(36)=バーレーン・マクラーレン=が選ばれることが確実となった。東京五輪出場に関わるUCIポイントの対象レースが12日までに終了し、新城は日本人トップの533ポイント(9月23日時点)を獲得。代表選考期間は17日まで残っているが、事実上代表に内定したことになる。正式に代表入りが決定すれば、ロンドン、リオデジャネイロに続き3大会連続の出場となる。
日本は2019年中に男女各2人の五輪出場権を獲得。自転車ロードは新城に次いで、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が283.8点(10月12日時点)で2位につけ選出が確実となっている。
新城は世界最高峰のレース「ツール・ド・フランス」で日本勢初の完走、世界三大レースグランツールに13度出場するなど活躍。現在も3日からイタリアで行われている「第103回ジロ・デ・イタリア」に出場しチームに貢献している。
■自国で「ぜひメダルを」 関係者に喜びと期待の声
昨年の大けがを乗り越え、3大会連続となる五輪出場を確実にした新城。関係者からは「よく頑張った」、「ぜひメダルを」と喜びや期待の声が上がった。
昨年3月にタイで行われた合宿中に落車するアクシデントに見舞われ、左肘頭骨と左大腿骨を骨折。手術とリハビリを乗り越え、同年6月レースに復帰すると、国内外のレースで着実に結果を残した。海外レースではチームのエースを勝たせるアシストに徹しながらも自ら上位に食い込みポイントを稼いだ。
父・貞美さん(66)は「けがをしたときは今度こそだめかと思ったが本当によく頑張った」とたたえ、「幸也は負けず嫌いで『上へ上へ』という気持ちが強い。強豪チームへ行っても1歩1歩登って自分の居場所を確立できたことが今につながっている」とうなずいた。
自国での開催について「自分にチャンスが来る。地の利を生かして上位に食い込んでほしい。本人も目標にしている自転車の素晴らしさを知ってもらえるようなレースをしてほしい」と期待を寄せた。
母・るみ子さん(61)は「ポイントを積み重ねてきた結果。いいチームにも恵まれた」と笑顔。東京五輪について「あの子は暑さに強い。頑張ってものにしてほしい」と期待した。
新城幸也八重山後援会の平田勝男会長は「本当に喜ばしい」と一言。「今回がおそらく最後のチャンスになると思う。メダルを取るよう死にもの狂いで頑張ってほしい」と激励した。
ロンドン五輪のときは後援会22人が応援にかけつけた。「自国開催でもあるので皆で応援に行きたい。出場が正式に決まったら凱旋報告があると思う。前回のように激励会・祝賀会を盛大に開催したい」と声を弾ませた。
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