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朝夕めっきり涼しく、肌に心地よい北風が…

 朝夕めっきり涼しく、肌に心地よい北風が吹いてゆく。島の先人は、この頃の季節を白夏(すさなつ)と呼び、北風を白北風(すさにすかじ)と言い表したという。正木譲著「島の歳時記」に学んだ▼サシバをはじめ様々な鳥たちの渡りの時節でもあるが、何といっても1番の楽しみは子どもたちの運動会であろう。今年はコロナ禍で、すっかり様変わりした▼孫たちの通う小学校では3密を避けるため「祖父母はご遠慮ください」との残念なお達しに加え、弁当なし、子どもたちも出番の学年以外は教室待機など変則的なありようだったという。保育園でも同様に年長さんだけの運動会だったり、演目や時間の縮小などに▼運動会は幼き子らの成長が目に見えて実感できる心うれしく豊かな時間。家族が「幸せの記憶」を積み重ねてゆくかけがえのないときだけに、その機会をなくした今年は何とも寂しい限り▼冠婚葬祭すべてのありかたを変えてしまった憎きコロナめ、と毒づいてみても始まらぬ。まことに古いが「堪えがたきを堪え」るしかない▼この季節に店頭に並び、子どもたちが「運動会ミカン」と呼んだ青切りミカンは黄色く色づき出した。孫たちの運動会はビデオで見せてもらうとして、せめて過ぎ行く「白夏」の季節感を静かに味わいたいもの。(慶田盛伸)

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