石垣小 新校舎 今月着工へ
石垣市議会(平良秀之議長)の2020年第10回臨時会が5日午前、議場で開かれ、石垣小学校校舎新増築改築工事の工事請負契約3議案が全会一致で可決された。契約額は建築・機械・電気工事で総額20億415万円。石垣市教育委員会によると、工事は10月中に着工し、21年10月の完成予定。同年度3学期からの供用開始を目指す。現校舎は築39年で経年劣化が課題となっていた。
新校舎は現校舎西側のグラウンドに建設し、風通しや採光を活用して中央部分を吹き抜けにする構造。新校舎はRC造4階建てで施設面積6553平方㍍。施設内訳は管理室6室、特別教室9室、普通教室18室。工期は365日。
市教委によると新校舎供用開始後に旧校舎を解体、跡地にグラウンドを整備する。工事中、現グラウンドは基本的に使用できない。グラウンドの一角にある「ふるさと学習館」は解体する。同校は市の津波一時避難所に指定されており、新校舎でも屋上に移動できる階段を設ける。
議案は総務財政委員会(砥板芳行委員長)に付託、審議された。同委員会で大濱明彦氏は、西門近くに校舎を建設することで、車両送迎時に一方通行の道路が混雑し、交通事故が起こる可能性を懸念。これに対し市教委は西側のフェンスを学校敷地側に寄せ、スペースを広げる考えを伝え、「西側での乗り降りも発生するが、東側に導線を導くような施設整備をしたい」と理解を求めた。
また、宮良操氏から議案の提案時期や契約事務を定例議会の日程に合わせるよう求める意見もあった。その後、本会議で委員長報告に基づき議案が可決された。
市は建築、機械、電気の三つの工事契約に分けて議案を上程。指名競争入札は8月に実施、9月3日に仮契約を結んだ。建築工事は15億6725万円で、砂盛建設㈱と㈱大進建設の共同企業体。機械工事は2億4559万円で㈲大三電設と㈲沖安工業の共同企業体。電気工事は1億9170万円で㈱南西工業、㈱海邦電設の共同企業体が担う。
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