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「♪小さなお葬式」とテレビCMが歌いかけ…

 「♪小さなお葬式」とテレビCMが歌いかけてくる。「縮小志向」の家族葬をうたう。そうでなくともコロナ禍で家族葬を選択せざるを得ない場合もあったに違いない▼全国と同様に沖縄の社会も縮小志向にある。石垣でも七日ごとの法要を繰り上げる事例が増えつつある。残される家族に負担をかけたくないと、生前に「小さなお葬式」を言い残す方もあると聞く。TVCMは実に時代を映す鏡である▼なのに、である。昨年11月に亡くなった中曽根元総理の内閣・自民党合同葬に、党と政府折半で1億9000万円の経費で挙行するという。折半とはいえ、1億円近い国民の血税を使う「大きなお葬式」にネット上で批判が出ている▼「中曽根総理の功績や過去の先例などを総合的に勘案し、執り行う必要最小限の経費」と加藤官房長官が説明している。元総理の功績にもの申すつもりは一切ないが、このコロナ禍に「先例」どおりとはいかがなものか▼国民には「まず自分でやってみること」と「自助」を求めながら、ご自分のお身内には「公助」でいいのだろうか▼全国から島々まで、お葬式事情は何も経費の問題だけではなく社会のあり方の表れ。国政をつかさどる人たちと国民の、金銭感覚だけじゃない「肌感覚」の大きなずれ。いずれ国民に「しっぺ返し」されるかも。(慶田盛伸)

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