拝殿33年ぶりに改修 長田大主の子孫ら修繕
- 2020年10月02日
- 芸能・文化
長田御嶽 長栄姓同門会
1500年のオヤケアカハチの乱を制圧した長田大主(なあたうふしゅ)が祀られている長田御嶽(ナータオン)の拝殿がこのほど、33年ぶりに改修された。長田大主の子孫で組織する長栄姓同門会(宮良信浩会長)は1日午後、会員らで御嶽に集まってニンガイを行い、落成を祝った。
拝殿は1987年に建立。老朽化し、2年前ほどから倒壊しかかっていたところ、同会が期成会を立ち上げて改修に動いた。ことし2月に鳥居を取替え、7月末から拝殿の修繕に入った。
真乙婆嶽の改築を手がけた宮大工の宮良善嘉さん(83)らが担当。瓦屋根の一部修繕、床や壁の全面改修など約1カ月半の作業に当たった。宮良さんは「無事に終えられてほっとしている。丈夫に造ったのでこれからまた長持ちしてくれると思う」と期待を込めた。
同日午後、御嶽のツカサを務める石垣博子さん(71)が神供物やチィチィダイ(土地代)を納め、落慶を祈願。滞りなくニンガイを終えると参加者から喜びの笑みがこぼれた。
第18代当主の長田信洋さん(67)は「長田大主が生きた1500年代から約500年。先祖代々ずっとつないできたことを考えると、歴史の重みや命のつながりを感じる。この御嶽が昔ながらの八重山の文化を感じることができる場所になれば」と語った。
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