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学童慰霊碑で初の追悼式 「星になった子を忘れない」

波照間島の学童慰霊碑に黙とうをささげる戦争マラリア遺族会の役員ら=28日午前、同所

波照間島の学童慰霊碑に黙とうをささげる戦争マラリア遺族会の役員ら=28日午前、同所

波照間で八重山戦争マラリア遺族会

 【波照間】戦争マラリアで命を落とした波照間島の学童66人を弔おうと、八重山戦争マラリア遺族会の佐久川勲会長(80)ら4人が28日午前、同会として初めて同島の学童慰霊碑を訪ね、追悼式を行った。佐久川会長は碑に向き合い、「星になった子どもたちを忘れない。静かに安らかに寝てください。平和な平和な波照間に」と祈りをささげた。

 太平洋戦争末期の1945年、波照間島民は軍命によりマラリアのはびこる西表島南風見田に強制疎開させられ、学童を含む島民3分の1にあたる477人が犠牲になるという郡内最大の被害を負った。同慰霊碑は、学童の御霊を慰めるため波照間小学校創立90周年記念事業として南風見田を望む丘に建立されたもの。

 戦争マラリア犠牲者の遺族として、平和の尊さ、戦争の悲惨さを語り継ぐ活動を行っている戦争マラリア遺族会は、同慰霊碑前での追悼式実現を長年希求し、ことし7月に行う予定だったが、新型コロナウイルスの影響で実現できず、この日に繰り延べた。

 遺族会の佐久川会長のほか東宇里永清副会長(79)、田本徹顧問(82)、唐眞盛充事務局長(68)が慰霊碑を訪れ、献花した後、黙とうをささげた。

 佐久川会長が会を代表して追悼の言葉を述べ、「世界の恒久平和を考える上でこの碑は大きな意味を持つ。マラリアの悲しみを風化させてはいけない。これからも平和に向かって活動を走り続ける」と誓った。全員で「八重山戦争マラリア犠牲者鎮魂歌」を歌い、田本さんが「忘勿石鎮魂歌」を独唱した。

 一行は追悼式前後に、同島出身の島村賢正さん(70)の案内を受け、島を巡った。波照間小中学校では金城聡校長が歓迎し、佐久川会長は「来年からはぜひ平和教育として毎年、学校を訪問したい」と希望した。

  • タグ: 八重山戦争マラリア遺族会学童慰霊碑波照間島
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