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子どもたちには頑固親父、私たち凧(たこ)…

 子どもたちには頑固親父、私たち凧(たこ)仲間には律義で太っ腹の兄貴分として慕われていた西原昇さんが亡くなった▼生まれ島宮古の伝統凧・カビトゥをこよなく愛し、八重山凧愛好会員でありながら八重山の凧には目もくれず、カビトゥを作り続けていた▼各県持ち回りで開かれる全国凧あげ大会にも参加、自慢のカビトゥを高く上げ衆目を集めていた。風を受けて羽ばたく両脇の切り紙の動きや裏に貼られたダイヤ模様が透けて見える飛形が優雅で美しく本土の凧愛好家を魅了し、ぜひ譲ってとの声が引きも切らなかった▼売れば自宅の旧式カラオケ装置の買い替え費用の足しにできたのに。ほとんどをただで気前良く与えていた。本場の宮古島でも現在この凧の伝承者は数えるほどしかいないという。その意味で西原さんの死去は大変惜しまれる▼全国的なカビトゥ人気は、石垣島を風の島、凧の宝庫として全国に知らしめることにもなった。今年20周年になる石垣島全国凧あげ交流会の参加者にも石垣島のシャクシメー(凧遊具)とこのカビトゥ入手目的で訪れる方が増えた▼幸い、石垣島では会員の一人寄川和彦さんがその凧作りを継承し発展に努めている。最終日曜日(毎月)は凧あげの日。西原さんのカビトゥを上げ冥福を祈る日にしたい。合掌。(仲間清隆)

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