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ツマジロクサヨトウ発生 モチキビに大きな被害

ツマジロクサヨトウの幼虫。全体の大きさは約3㌢(県病害虫防除センター提供)

ツマジロクサヨトウの幼虫。全体の大きさは約3㌢(県病害虫防除センター提供)

竹富町で初確認

 サトウキビなどイネ科の植物に被害を与えるガの一種「ツマジロクサヨトウ」が竹富町で初めて発生したことが23日、分かった。県病害虫防除技術センターが波照間島の農家から持ち込まれた幼虫を確認した。同島では、無農薬で生産しているモチキビに大きな被害を及ぼし、町産業振興課によると昨年9㌧だった収穫量が7㌧に落ち込んだという。農事組合生産法人うれしい農の波照間純一代表理事は「来年までに農薬散布以外の防除対策が取れればいいが、このままでは心配だ」と話す。

 ツマジロクサヨトウは昨年7月に鹿児島県で国内では初めて確認され、同年8月には石垣市のサトウキビ畑で幼虫が複数見つかった。町によるとモチキビの収穫時期から被害が出だし、農家から提供された幼虫を調査。5月にツマジロクサヨトウと判明した。

 このガは飛ぶ距離が長く、幼虫はサトウキビやトウモロコシ、水稲などイネ科作物ほか、トマトやナス、イモなど広範囲の農作物を食い荒らす。

 幼虫がついた作物を食べても人体に影響は無い。

 サトウキビで発生した場合は農薬散布で駆除するが、波照間島のモチキビは無農薬栽培で生産していることから防除対策としては畑周辺のイネ科植物の刈り取りなど肥培管理で対応するほかなく、ほぼ全滅に追い込まれたほ場もあった。

 波照間代表理事は「これまで病害虫の被害はなかった。安心安全でおいしいのが島のモチキビ。来年どうなるか心配だ」と突然の外来害虫発生に戸惑いを見せる。

 町産業振興課では「県と調整して対応を検討していきたい」としているが、来年の植え付け見送りも含めた対策を模索している農家もある。

  • タグ: ツマジロクサヨトウ竹富町モチキビ
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