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台湾北部の小島、和平島には、弔う人のいない

 台湾北部の小島、和平島には、弔う人のいない遺骨を納めたほこらがある。2・28事件で犠牲になった八重山関係者の遺族はここに家族のお骨があるのではないかと、折に触れて慰霊に訪れてきた▼お骨の安置場所は普段は閉ざされているが、最近、扉を開ける場面があった。5日にここで行われた同事件の追悼行事でのこと。会場の様子は現地からオンライン配信された。八重山関係の遺族たちもパソコンで視聴し、扉が開かれると、その画面に向かって合掌した。実に自然な所作で▼3月、台湾では清明節の墓参が新型コロナウイルスの感染を広げると懸念され、ネットを使った墓参が話題になっていた。筆者もパソコンを使って疑似体験してみたが、正直に言うと、絵空事のように思えてしまった▼それから半年。バーチャルな往来は日本でも珍しくなくなり、筆者も見方が変わった。旧盆に親族がネット空間で顔を合わせる様子は本紙でも報じられている▼先日、2・28事件の遺族らと食事をともにした。だれからともなく追悼行事のネット配信に話が及び、「来年の2月28日は台湾に行きたいね」となった▼バーチャルなつながりが、リアルへの気持ちをかき立てるのか。そこへ行かなければという気持ちを燃やし続け、コロナが落ち着く日を待っている。(松田良孝)

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