空路予約率約9割と好調 4連休スタート
4連休「シルバーウィーク」が19日から始まり、空港や港には家族連れなどの観光客が次々と到着した。新石垣空港の到着人数は予約ベースで4471人となり、航空関係者は「シルバーウィークだけをみると、前年比で約9割の予約率だ」と話す。石垣市観光交流協会が会員ホテルにヒアリングをしたところ、連休中の宿泊稼働率は平均60〜70%程度で満室の日もあるという。一方、空港や港では、新型コロナウイルスの感染が再拡大しないよう検温などの対策を徹底している。
空路全体の予約数は羽田、関空、成田、中部、福岡の5路線で計2385人、本土から那覇経由を含める県内路線で2086人。運輸や宿泊業界の関係者は、新型コロナの国内新規感染者数が減少傾向にあることや、観光需要の喚起策「GoToトラベル」によってグレードの高いホテルが正規料金より安く宿泊できることも入域客数の押し上げにつながったとみている。
石垣空港と石垣港離島ターミナルではこの日、市観光交流協会、竹富町観光協会が新型コロナ感染防止マナー啓発キャンペーンを実施。来訪客へ沖縄コンベンションビューローから寄贈されたマスク、予防徹底を促すチラシ、黒糖を配り周知を図った。
空港にはカップル、家族連れ、友人グループの観光客でにぎわいをみせた。石垣島と竹富町の各島を結ぶ定期船は、時間帯によって乗客が集中、一部で乗船できないケースも。
友人ら6人で石垣空港に降り立った20代女性=滋賀県=は「各地の緊急事態宣言解除や感染者状況をみて予約を入れた。GoToは結果的に使えることになったので良かった。コロナで友人たちとの旅行は1年ぶりになる」とうれしそう。
離島ターミナルで家族と小浜島行きの定期船を待っていた50代女性=神奈川県=は「約8年前から小浜島のホテルに宿泊している。知り合いのスタッフに、行ってもいいか確認し旅行を決めた。ことしは外出を自粛する生活が続いていたので、小浜島への旅行は子どもがとても楽しみにしていた」とわくわくした様子だった。
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