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浦内橋架け替え工事 本年度中に着工へ

迂回路の盛土予定地に、イリオモテヤマネコの移動手段としてネコボックス2基を設置する(八重山土木事務所提供)

迂回路の盛土予定地に、イリオモテヤマネコの移動手段としてネコボックス2基を設置する(八重山土木事務所提供)

ヤマネコ専用移動通路も整備

 【西表】1969年の築後51年が経過した浦内橋の架け替え工事が本年度中に着工する。計画当初から1年延びた。西部地区を結ぶ重要な鋼板製の桁橋は、老朽化に伴い各部材の腐食や損傷が激しく約12年計画で架け替える。八重山土木事務所の調査で、既設橋周辺で国指定特別天然記念物のイリオモテヤマネコが確認されたため、生息状況に著しい影響が出ないようヤマネコ専用の移動通路を整備し工事を進めていく。

 県内最長約19㌔(主流)の浦内川河口に架かる浦内橋は、橋長272㍍、幅員6・5㍍。新しい橋はコンクリート製の5径間箱桁橋で、同274㍍、車道幅員7㍍、歩道幅員2㍍(片側)に拡幅する。桁下から水面までの高さは最高潮位を基準に既設橋と同等の3・75㍍を確保する。総事業費は約50億円。

 施工手順として①迂回(うかい)路施工(4年)②旧橋撤去(1年)③新橋施工(6年)④迂回路撤去(1年)。

 迂回路の仮橋は山側に全長380㍍で整備。干立集落側から180㍍を盛土し、浦内集落側から200㍍の鋼製仮橋を架ける。工事許可は、環境省から今年6月26日付で取得した。

 同所は一部で盛り土を採用した理由に経済性、施工性、工事期間の短縮を挙げ、学識経験者からの助言を環境対策に反映させた。盛り土部分には希少植物のミミモチシダ、ヒルギモドキ、ヒルギダマシが自生していて、各種の育成に適した箇所へ移植する。水生生物を含む希少動物も可能な限り捕獲し工事の影響がない場所に移す。9月中に施工業者と工事契約を結び、年度内に着工する。

 また、盛土予定地でヤマネコの姿も確認されているため、同所はヤマネコが川の上流部から下流部に移動できるよう、盛土の下部に箱型のコンクリート構造物(ネコボックス)2基を設け通路を確保する。

 環境保全対策として▽水質保全対策で河川内に汚濁防止膜・遮水シートを設置▽工事区域周辺にカンムリワシの営巣が確認された場合は、施工時期の変更を検討▽各種モニタリング調査を踏まえ、専門家の指導や助言を得ながら工事を進める▽工事終了後もモニタリングの継続—を強調している。

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