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ホテル業界 コロナ対策 死角あり

バックヤードでの対策例

バックヤードでの対策例

休憩室が盲点 3密防げ

 「バックヤードに気をつけろ」―。石垣市内ホテルの従業員に新型コロナウイルス感染が確認されて以降、このフレーズがホテル業界の合言葉になりつつある。これまでは接客に伴う観光客からの感染を警戒して対策を強化する一方、スタッフの気が緩む休憩室はいわば死角に。“3密の休憩室”を防ぐ動きが高まっている。(玉津盛昭記者)

■危機感

 新型コロナに感染した複数のホテル従業員が、食事を共にしていたことに危機感を募らせ、石垣市観光交流協会は8月31日付で「新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」基本項目に「バックヤードでの対策例」を補足して全会員に通知した。

 対策例は休憩所などのバックヤードで▽身体的距離の確保▽使用人数や時間の制限▽共有備品の消毒―など5項目。人数制限が主なポイントとなり、事業所全体に対策を求める内容となっている。

 担当者は「接客と違って内部の接触は自己責任の範囲と考えられていた。毎日会っているから大丈夫というわけではない」と説明、「バックヤードがある事業所は参考にしてほしい」と呼び掛ける。

 バックヤード対策については、国のGoToトラベル事務局が9日に通知した感染防止対策の手引きにも記載がある。事務室に窓がある場合、2方向の窓を1時間に2回以上、数分程度全開にして換気するなど指南している。

■消毒と換気を

 市内のあるホテルでは、新型コロナが国内で発生し始めたことし2月からバックヤード対策を実施。休憩室でもある従業員食堂の人数制限を3人としているほか、対面の食事、食事中の会話をしないことをルールに組み込んだ。食堂は1日約40人のスタッフが利用するが、食堂の利用者が3人以上にならないよう休憩時間をコントロールしている。

 8月末以降は対策をさらに強化。従業員食堂ではタッパーに入った料理をビュッフェ方式で選べるが、料理を取る際のトングをマイトング方式に変更。使用後に従業員が自ら除菌していたテーブルにも食前の除菌を追加した。

 バックヤードを巡っては、一般的に以前から感染拡大の可能性が懸念されていたが、同ホテル支配人は「休憩室は気が緩む場所なので、(今も)盲点になりがちなのだろう」と分析、「一人一人の意識が重要。とにかく消毒と換気が大事だ」と強調する。

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