市民連絡会「市民無視の設計変更」
- 2020年09月13日
- 政治・行政
石垣市平得大俣への陸上自衛隊配備計画をめぐり、新たに判明した開南集落側への新たなゲート設置に抗議する集会が12日、造成工事現場入り口前で行われ、住民ら約50人余りが参加し、「市民無視の設計変更ストップ。工事強行を中止せよ」と声を上げた。
集会を主催した石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会の金城哲浩共同代表は「コロナで動けない状況だったが、地域の住民に説明もなく変更した。一方的なやり方だ。これで良いのか」と怒りをあらわに。
嶺井善共同代表は、政府のミサイル防衛に触れ、「ここにミサイル基地ができれば、日本が仮想敵国とする国から狙われる。島中どこにも逃げるところがない。島中の人に考えてもらいたい」と訴えた。
参加者は「住民への説明も不十分。住民投票で賛否も問わない。環境アセスメントもない。見切り発車で工事が始まった。玉城知事の言う合意のない工事はいったん止めるべきだ。公共工事は税金で行われている。設計変更は、主権者である国民に事前に説明して了承が必要だ。立場をわきまえるべきだ」と反発を強めた。
集会では連絡会が7日に発表した声明が読み上げられた。連絡会はその内容を知らせるため、請負業者の監督責任者に申し入れ書を手渡そうとしたが応じてもらえず、警備員と押し問答となる場面もあった。
新ゲートは、連絡会が情報公開請求で石垣市から入手した資料で判明。調整池が配置されることも分かった。同会は11日付で防衛省と防衛局に対し、合意もないまま工事を進めるやり方に強く抗議し説明責任を求める要請書を送付した。さらに調整池の排出先と、し尿浄化槽・油水分離槽処理水の放流先が市と調整中となっていることから、「工事を進めるのは乱暴なやり方」として工事の中止を求めている。
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