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イシガキニイニイ 4年間確認されず 

2016年の調査で最後に確認されたイシガキニイニイ(環境省石垣自然保護官事務所提供)

2016年の調査で最後に確認されたイシガキニイニイ(環境省石垣自然保護官事務所提供)

環境省 消滅に近い危機的状況

 石垣島のごく限られた範囲でしか生息が確認されておらず、国内希少野生動植物種に指定されているセミの「イシガキニイニイ」が2017年の調査から4年連続で見つかっていないことが環境省や琉球大学などへの取材で分かった。琉球大学博物館の佐々木健志学芸員は同生息地での現状について「ほとんど消滅に近い状態で非常に厳しい」と指摘する。今後は、ほかに生息地がないか西表島など範囲を広げて調査する方針。

 イシガキニイニイは、体長19~23㍉の小型のセミで1971年に発見、74年に新種と認められた。

 その後、何らかの原因で数が激減したことから2002年に「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(種の保存法)の国内希少種やレッドデータおきなわの「絶滅の危険性が極めて高い」絶滅危惧IA類、石垣市の自然環境保全条例保全種、市の天然記念物などに指定して人の立ち入れない保護区で守られてきた。

 環境省によると飼育下での種の保存も検討されたが、セミの飼育は非常に難しいことなどから実施されなかった。

 イシガキニイニイは毎年、6~7月ごろ出現。環境省は03年から鳴き声によるモニタリング調査を開始したが、毎年、数匹しか見つかっておらず、16年の4匹を最後に記録が途絶えた。

 生態はほとんど明らかになっていないが、土の中で過ごす幼虫の期間は3~4年とみられており、それと同じ期間、見つからなかったことで絶滅が危ぶまれている。

 調査を1990年代から約20年間にわたり続けている佐々木学芸員は「現地は人も立ち入れず保護されており、環境は昔とほとんど変わっていない。減少したはっきりとした原因が分からない」とした上で「カラスの数がかなり増えたのでそれが原因の一つかもしれない」と指摘した。

  • タグ: イシガキニイニイ消滅危機
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