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持続可能な漁場確保へ 有性生殖・サンゴ再生支援協設立

有性生殖によるサンゴ増殖技術を活用した再生活動に着手する八重山漁協サンゴ種苗生産部会の皆さん(前列)と支援企業、関係者ら=9日、那覇市の沖縄タイムスビル

有性生殖によるサンゴ増殖技術を活用した再生活動に着手する八重山漁協サンゴ種苗生産部会の皆さん(前列)と支援企業、関係者ら=9日、那覇市の沖縄タイムスビル

八重山漁協

 【那覇】八重山漁業協同組合サンゴ種苗生産部会(砂川政彦会長)が今年度から6年間、崎枝湾で有性生殖によるサンゴ増殖技術を活用した再生活動に着手する。9日に那覇市の沖縄タイムスビルで活動を支援する「有性生殖・サンゴ再生支援協議会」の設立や活動内容の会見があり、同漁協の伊良部幸吉代表専務理事は「持続的な漁業を可能にする体制を構築し、サンゴと漁場再生の実現を目指す」と意欲を語った。

 八重山周辺海域のサンゴ礁の減少をめぐっては2010年から11年にオニヒトデの大量発生による食害被害があったほか、16年に石西礁湖で大規模な白化減少が発生。危機感を抱いた同漁協は、増養殖技術が将来の漁場回復に大きく寄与すると考え、17年にサンゴ種苗生産部会を発足した。

 活動では水産土木建設技術センター=東京都=の指導助言を受けながら、同部会のメンバーが種苗生産と育成、移植までを6年間で2回に分けて行う。卵が産める4歳齢群体1000個の生産を目指す。

 有性生殖は天然のサンゴの枝を切り取る無性生殖と違い、損傷を避けた大量種苗生産や高い受精率が見込める利点がある一方、高度な技術とコストを要する。協議会は技術・資金面でサンゴ増殖活動を支援する目的で4月20日に設立。日本トランスオーシャン航空(JTA)や八重山観光フェリーなど7社が名を連ねる。

 JTAの青木紀将社長は活動に関連する旅行商品のツアー造成を視野に入れていて「県外の人にもサンゴの環境保全に携わっていることを体現してもらうような新たな旅のスタイルを沖縄から発信したい」と意気込みを語った。

 会見に出席した中山義隆石垣市長は「赤土流出など環境の悪化で影響を受けているサンゴ礁の再生に大きな効果が表れることに期待する」と述べた。

  • タグ: 八重山漁業協同組合サンゴ種苗生産部会有性生殖・サンゴ再生支援協議会
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