住民投票について語り合う
- 2020年09月05日
- 地域・教育
2日夜にインターネット上で生配信された番組「石垣島の未来をだれが決めるのか?~自衛隊配備の住民投票をめぐって~」(ChooseLifeProject主催)に石垣市住民投票を求める会の金城龍太郎代表と宮良麻奈美さん、義務付け訴訟弁護団の安里長従さんらが出演し、住民投票実施の現状などについて意見を交わした。
テレビの報道番組や映画、ドキュメンタリーを製作している有志で始めた映像プロジェクト。せやろがいおじさんことお笑いコンビ「リップサービス」の榎森耕助さん、「ウーマンラッシュアワー」の村本大輔さん、東京新聞の望月衣塑子記者ら8人が出演した。
金城代表は「陸自配備計画という大事な政策なのに、その中心に国民や地域住民がいないように感じる」と話し「県民を超え、全国、世界の人にこの問題を知ってもらいたい」と呼び掛けた。
宮良さんは「議論や検証を放棄して国の言う通りにするとなし崩し的にいろんなことが進んでしまうのではという不安がある。もっと根本の部分でおかしいというところを共有したい」と語った。
安里さんは佐賀空港へのオスプレイ配備や秋田県のイージス・アショア配備を例に挙げ「地元の理解を得られないため中止したのに、石垣では住民の意見や民意を示す機会もなく、合理的な説明がされないまま工事が強行されている。これは石垣、沖縄だけではなく全国民の問題」と指摘した。
村本さんは「1万4000筆集めて声を上げたり、頑張る姿勢はたくさんの人の心を動かすと思う。『国のいうことだからしょうがない』と諦めている人たちも変わるかもしれない。数は絶対力になる」と話した。
榎森さんは「住民投票は基地配備に賛成、反対を示すだけでなく、決定のプロセスに地元住民も関わらせてくれということ」と話し、「民意を出したいというしごくまっとうでシンプルな訴えを続けていくことは大事」と強調した。
動画は2日間で7000回以上再生されている。
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