ツアー客が見込めない
- 2020年09月05日
- 社会・経済
新型コロナウイルス第2波が八重山の観光ツアーに影響を与えており、関連事業所は臨時休業や運休の継続を余儀なくされている。竹富町の島々を巡る離島ツアーを展開する船会社は、コロナ禍でツアー客が見込めず9月から臨時休業に。4月から定期観光バスを運休しているバス会社も運行中止を継続、再開のめどは立っていない。
石垣島ドリーム観光㈱は9月1日~同月30日までの1カ月間、船での周遊ツアーを中止している。同社は4月に臨時休業し7月18日に再開したものの、県の緊急事態宣言再発令や西表島での感染拡大を受け、キャンセルの嵐となった。
9月に修学旅行で来島を予定していた2校は、来年への延期と中止が決定。ツアー予約全体だと6割がキャンセルに。その結果、利用者ゼロの日が約10日間に上った。利用者は多くても1日5組ほどとなったため、予約者に「お断り」の連絡を入れ事業所のシャッターを下ろした。
山田豊営業部長は「ここまで(客数が)落ちるとは思わなかった。10月以降の下期は団体客が増えるので、多くの団体客に来ていただきたい」と願う。同社は10月から営業再開する。
東運輸㈱は4月に定期観光バスを中止して以降、再開のめどが立っていない。当初、国のGo Toトラベルキャンペーン開始に合わせ、8月1日の再開を計画していたが、全国的な新型コロナの第2波発生で運休を延長。
中止となっている定期観光バスは、川平湾などを巡る石垣島一周と半周コースの2種類で、川平湾観光や周辺地域で飲食を楽しむ内容。県外客から利用の問い合わせもあるが、観光客由来の感染を防ぐため運休を続けている。
日笠利昭総務課長は観光バス再開について「緊急事態宣言が出ていたら無理。全国の感染者が明らかな減少傾向になってからだろう」と話す。
10月から本格化する旅行社の募集ツアーも参加者数が芳しくないようで「40人ツアーで参加は10~15人ほど。最小催行人員に達せず中止になることもあるのでは」と懸念した。
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