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臨時市議会、流会に

臨時議会を開会できず、無人と化す本会議場=25日午後

臨時議会を開会できず、無人と化す本会議場=25日午後

議運で議案取り扱い否決 商品券事業、審議されず

 中山義隆市長は25日午前10時、新型コロナウイルス感染症経済対策プレミアム付商品券事業にかかる予算案(2億7000万円)を再提案するため臨時議会(平良秀之議長)を招集したが、開会に先立つ議会運営委員会(仲間均委員長、10人)で議案の取り扱い(付託先)が賛成少数で否決された。平良議長は「本会議を開ける状況にない」と判断、その後も変更はなく、会議規則に基づき午後5時で流会となった。市長招集の議会が開会されないという前代未聞の事態となった。

 前回の臨時会での否決を受け、当局側は▽1万5000円券を1万円で販売する▽非課税世帯と子育て世帯(3歳未満)には商品券5000円を配布する(選択制)―という内容に▽1万5000円券を2回に分けて分割して販売する―案を追加。予算額に変更はなく、2億7000万円を盛り込んだ一般会計補正予算案を上程する予定だった。

 議運は議長の諮問に基づき、議案の付託先と会期日程を協議するが、議案の付託先を諮問通り総務財政委員会にすることに野党と与党会派未来が異議を唱えた。

 野党と未来会派は事業の目的、緊急性については理解できるとしつつ、「前回の否決がまったく生かされず、軽微な変更。議会軽視と言わざるを得ない」(宮良操氏)、「会派として代案を出したが、当局からは一切調整はなかった。同じものを上程して通してくれというのは無理がある」(箕底用一氏)などと反対。

 与党は「疲弊している経済の活性化、消費喚起、事業者支援という明確な意思が表れている」(砥板芳行氏)、「議運は議案の取り扱いを議論する場。入り口で切ることはできない」(我喜屋隆次氏)などと反論した。

 採決の結果、4対5の賛成少数で否決。仲間委員長は「入り口で異議が出て否決となった。議運としてはこれ以上の審議はできない。これで閉じる」として散会した。

 平良議長と議会事務局によると、議運に上程議案を拒否する法的権限はないが、付託先と会期を決められない状態が続いたため臨時会を開会できなかった。

■専決処分も視野に検討

 中山市長「大変残念」

 プレミアム付商品券事業の予算案が上程されずに臨時議会が流会となったことを受け、中山義隆市長は25日夕、「開会すらされず、予算案も提案できないまま流会となり、大変残念に思う」と述べ、市長権限で予算の執行ができる専決処分も視野に今後の対応を検討する考えを明らかにした。

 中山市長は「新型コロナの影響で市内の飲食店、商工事業者は売り上げの著しい落ち込みで厳しい状況にある。議員にはさまざまな意見があると思うが、窮状にある皆さんを支援することを念頭に置いて議論してもらいたかった」と述べた。

 今後の対応については「一日も早く支援したいので次の方策を考え、事業執行を模索したい」と述べ、専決処分への見解を問われ、「手法としてはあるが、どういう形をとるか今後、検討して決めたい」とした。

 議会運営委員会の対応については「上程させないことを可決したが、法的根拠もなく議会の権限を逸脱するものだ」と批判した。

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