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西表島西部 20日始業に複雑な心境

新型コロナウイルスの感染者が17人出ている中、20日に小中学校が2学期始業式を迎える西表西部地区=5日、西表島上原

新型コロナウイルスの感染者が17人出ている中、20日に小中学校が2学期始業式を迎える西表西部地区=5日、西表島上原

小中学校 保護者に賛否の声

 新型コロナウイルス感染者が18日までに17人確認されている西表島西部地区の小中学校では20日、町内各校と同じように2学期の始業式を迎える。同地区では3家族で家庭内感染も起きていることから、学校側は校内感染を防ぐため対策に余念がない。保護者からは「住民同士が疑心暗鬼の中、始業式を迎えていいのか」「家から一歩も出られずにストレスを抱えている子どものことを考えると、学校の存在は大きい」などと賛否の声が交錯する。

 西部地区では家庭内感染で子どもの陽性者も出たことから、竹富町教育委員会(仲田森和教育長)は夏休み期間中、児童生徒に不要不急の外出を控えるよう呼び掛けた。2学期の開始時期について担当者は「感染者の濃厚接触者は追えている。また、学校は8月1日から夏休みに入り、児童生徒の接触もほとんどないと聞いている。濃厚接触の可能性がある人も接触から2週間が経過していることを考慮し判断した」と理由を説明した。

 新型コロナの影響で授業日数が不足している現状にも触れ、「今後、台風接近やコロナで休校になる可能性もある。そこを心配している」と懸念を示した。

 こうした竹教委の方針に小学生の父親(40代)は「住民が感染リスクを恐れ疑心暗鬼になっている。もう一つは、感染した子どもらのカウンセリングも必要ではないかということ。子どもたちが体調が悪くなっても言い出せなくなることが心配だ」と疑問視する。

 一方、30代女性は「夏休み期間中は、子どもたちが家にこもり、ストレスを抱えて生活している。そっちの方が心配。外出できず、友だちとも遊べない状況はかわいそう。夜遅くまで起きて生活リズムを崩し、体を動かしてないので食事量も減っている。学校が始まれば感染リスクが高まるかもしれないが、子どもの元気を取り戻せるなら、20日から始まる新学期を前向きに捉えたい」と肯定的だ。

 西部地区の一部の小学校では、今月末まで部活動を停止。部外者の立ち入りも制限する。加えて9月中旬までの学校行事も中止とした。

 学校長の一人は「最も注意を払うのは家庭内感染。そこから校内感染に発展しないよう、お子さんの健康観察を徹底してもらうメールを一斉送信する。危機的な状況なので職員は緊張感を持ち対応している」と感染拡大防止に協力を求め、「必要であればスクールカウンセラーによる支援も検討する」との対応方針を示している。

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