修学旅行の方針見直し 中学校、来年度に延期を 小学校、行き先を郡内に
- 2020年08月18日
- 地域・教育
新型コロナウイルスの全国的な感染拡大を受け、石垣市教育委員会(石垣安志教育長)は17日までに、今年度の修学旅行について▽中学校の県外旅行は来年度に延期する▽小学校の県内旅行は市内、郡内への予定地変更や日帰りを推奨する―などとする方針を各校に5日付で通知した。
市教委は文科省の方針に基づき、修学旅行を実施する方向で調整を進めるよう学校に要請していたが、新型コロナウイルス収束の見通しがつかない現状に鑑み、「生徒、教職員の安心安全を確保することが困難」と判断。より安全性の高い時期、場所での実施に方針を変更した。
中学校の修学旅行は、おおむね県外を行き先とし、2学年時に実施するところが多い。市教委は、県外を行き先とする場合は3学年時へ延期するよう求めているが、旅行先を県内の非感染流行地域に変更する場合は今年度実施を認める。
キャンセル料については、出発前21日までに旅行を延期・中止した場合は、旅行業者に支払う必要のある経費を市教委が負担する。それ以降の中止・延期は、個人負担の旅行費のうち中学生なら2割、小学生なら5割を市教委が負担する。
郡外から帰島したあと1週間出席停止とする措置については「修学旅行は学校管理のもと行うので適用しない」としている。
市内のある小学校は、旅行先を沖縄本島から西表島に変更することも検討していたが、西表で感染が確認されたことを受け、石垣島内の旅行に傾いているという。校長は「しかし学年全員入るホテルを予算内で確保できるかどうか」と頭を悩ませる。
市教委によると、旅行費の補助として、中学校には生徒1人につき上限5万円、小学校には児童1人につき上限1万7000円の宿泊・移動費の合計金額を保証する。
一方、行き先や日程を分けて実施する形式の分散旅行について、市教委の担当者は「公平に体験を共有するという修学旅行の趣旨とはずれるが、手段の一つとして有りだと思う」と話した。
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