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VERAの継続運用を

VERAの継続を求め署名活動を行うサポーターズクラブ「ベラジニア」のメンバー=7日午前、VERA石垣島観測局前

VERAの継続を求め署名活動を行うサポーターズクラブ「ベラジニア」のメンバー=7日午前、VERA石垣島観測局前

観測の重要性訴え 八重高生有志、署名活動へ

 石垣島を含む全国4カ所に設置されている電波望遠鏡を使って銀河系立体地図を作成する国立天文台水沢VLBI観測所(本間希樹所長)=岩手県奥州市=のプロジェクト「VERA(ベラ)」の継続を求め、八重山高校の生徒7人が20日以降、署名活動を行う。新型コロナウイルス感染予防に留意しながら、校内で実施する予定だ。4カ所の望遠鏡は政府の予算削減に伴い、継続運用が危ぶまれていることから各地で集めた署名を提出し、予算確保を働きかける。

 VLBIは、離れた複数の望遠鏡で同時観測することで、望遠鏡間の距離に相当する口径の巨大望遠鏡と同程度の解像度を引き出す観測方法。

 奥州市、入来(鹿児島)、小笠原(東京)、石垣島に20㍍口径の電波望遠鏡が設置されており、2270㌔㍍口径レベルの解像度を実現。天の川銀河の立体地図を作るVERAプロジェクトを2002年から行っている。日中韓の国際共同観測にも貢献している。

 しかし、政府の予算削減に伴い、国立天文台はことし3月、VERAプロジェクト終了を当初予定の2022年3月から2020年6月に前倒しすると発表。その後、20年度までの運用経費が認められたが、21年度以降は未定となっている。

 こうした事態に奥州市でVERAの継続を求める地域住民が4月、サポーターズクラブを結成し、署名活動を開始。4局各地の関係者へ協力を呼び掛けたところ、石垣島では八重山高校の青木宙帆さん(17)、富本和心さん(15)が応じた。

 2人が仲嶺公平君(同)、粟盛舞弥さん(16)、宮城幸花さん(16)、桐生七海さん(16)、大江みちる君(15)に声をかけ、サポーターズクラブ「ベラジニア」を立ち上げた。クラブ名は、VERAと百日草(ジニア)の花言葉「長く咲き続ける」に由来する。

 石垣島では2005年から、高校生がVERA観測局の電波望遠鏡を使って天体を探す「美ら星研究探検隊」(国立天文台水沢VLBI観測所、日本学術振興会主催)が行われており、大学が無い八重山でも研究を身近に感じることができる貴重な場となっている。高校生らは「VERAの重要性を島の人たちにも知ってほしい。地元に根差した研究体験の場をずっと残したい」と訴える。

 岩手サポーターズクラブの木村隆さんは本紙の取材に「地元の子どもたちが立ち上がってくれることは何より力になる。ともにゴールに向かって頑張ろう」と協力を喜び、VERAプロジェクトの責任者である本間所長も「地元の若者が応援の声をあげてくれることは本当にうれしい」と感謝している。

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