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白保でオンプーリン

波照間嶽の聖地「ウブ」でことしの稔りに感謝する神司やヤマニンズの女性ら=15日午後、同所

波照間嶽の聖地「ウブ」でことしの稔りに感謝する神司やヤマニンズの女性ら=15日午後、同所

「稲の一生」など取り止め

 白保地域にある4カ所の御嶽で15日、豊年祭2日目のオンプーリンのニンゲ(願い)がそれぞれ行われ、神司と各御嶽の氏子「ヤマニンズ」が神に供物と祈りをささげ、ことしの豊作に感謝した。

 このうち波照間嶽では午後、神司の迎里三千枝さん(64)やヤマニンズの女性らが御嶽の聖地「ウブ」や拝所でアワや米の神酒やごちそうを備え、手を合わせた。この日の晩から翌朝にかけ、神司と補佐「ブーサー」がアヨーなど神歌を歌い、夜通し線香をともす「ピーマチ」を行うことにしている。

 例年、白保ではオンプーリンで巻踊など、ムラプーリンでは稲作の一連の農作業をユーモアたっぷりに表現する総出の踊り行列「稲の一生」を奉納するが、ことしは新型コロナウイルスの影響でとりやめに。

 16日午前はオンプーリン「エンヌニガイ」として各御嶽で来夏世の豊作を祈願し、午後のムラプーリンでは通常、旗頭持ちがオーセ(番所)を参拝するが、ことしは旗頭奉納がないため神司らや公民館執行部でオーセ参りを行う。

 一行が嘉手刈嶽でニンゲをささげたあと、公民館のスピーカーから「稲の一生」で例年使用している2時間余りの曲を流す。

 白保公民館の横目博二館長は「稲の一生に向けた班ごとの取り組みを通して、地域のつながりが強くなる。祭りの役割は大きい。コロナが収まらないことには、伝統芸能のあり方も、地域のつながりも変わってしまう」と危機感を示し、「とにかく何もかもが前例のない祭り。どういったやり方がいいか、考えに考えたが、このような形は最初で最後になるようにと祈願したい」と切実な表情で話した。

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