79人分の検体採取 13日以降、結果判明へ
- 2020年08月12日
- 政治・行政
【西表】新型コロナウイルス感染症の二次、三次感染が心配される西表島西部地区で10日、竹富町と県立八重山病院が同地区の住民79人からPCR検査の検体を採取した。医師らの感染リスクを抑えるため、各住民の乗った車内で唾液、鼻咽頭拭い液を採取するドライブスルー方式を採用。検体を11日に沖縄本島の検査機関に送り、結果は13日から14日ごろ判明する。
西表西部では、7月27日に住民8人、島外者2人の計10人で行ったバーベキューを起点に新型コロナの感染が広まっている。11日現在で8人の感染が分かっている。
町は八重山保健所の追跡調査などを基に「感染の疑いがある接触者を追えている」として緊急事態宣言は発出せず、ウイルスの広がりを封じ込めるため、関係機関の協力を得て緊急的に西表島版の検体採取センターを設置した。
10日、中野わいわいホール駐車場で10歳未満から80代まで79人をPCR検査につなげた。住民の運転する車が5~10分間隔で場内を出入り。同院医師や7月に町が救急搬送業務を委託した日本救急システム沖縄支社竹富救急事業部の救急救命士らが、窓越しに問診と体温や脈拍などを測定。専用の容器を渡し、唾液を車内で採取後、トレーで回収。検体数は町が当初見込んだ84人から79人に修正された。
一斉検体採取は町、同院などから10人以上を動員。現場が混雑しないよう各住民へ事前連絡を行い、時間帯を割り振って順番に来場させた。
唾液は、発症から9日以内なら検出率が高く、くしゃみでしぶきが飛ぶ可能性のある鼻咽頭に比べ、安全に採取できるとされている。
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