西表で新たに2人確認 初の家庭内感染
【西表】八重山地域新型コロナウイルス感染症対策本部は6日、西表島で新たに2人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。2人は、4日に感染が判明した西表在住会社員の10代男性(八重山管内累計21例目)の家族で、弟の10代学生(同22例目)と父親で竹富町職員の50代男性(同23例目)。家庭内感染は八重山で初めて。町は7日から2人の濃厚接触者を洗い出し、県立八重山病院協力のもと週明けに濃厚接触疑い者を対象にPCR検査用の検体採取を実施する。島全域の住民に不要不急の外出を控えるよう強く求めている。
対策本部によると、5日夜に10代男性が39度の高熱を発症、50代男性も症状がみられ、2人を疑似症扱いで石垣海上保安部の警備艇と八重山保健所の専用車を使って同院へ移送、日付が変わる前に抗原検査で陽性が判明した。2人とも同院に入院し、軽症だという。
2人は、5日に西部で検体採取を行った21例目の濃厚接触者ら12人に含まれている。21例目は7月27日、石垣市のショーラウンジ舞の20代女性従業員(13例目)ら10人で室内バーベキュー(BBQ)をしており、女性から感染した疑いが高い。新たに陽性が確認された親子はBBQを感染源とした町内初の二次感染症例。
検体を取った残り10人の検査結果は7日午前中までに出る。10人の結果次第で局面が大きく変わる可能性がある。
27日のBBQには21例目の同僚ら関係者も参加しており、このうちの1人は竹富島在住の女性でPCR検査の結果、6日に陰性と分かった。
保健所は7日から親子2人と接触した住民の調査を進め、濃厚接触者を特定する。10日以降に同院、保健所と共同で濃厚接触疑い者の検体を採取し、PCR検査につなげる。
西大舛髙旬町長は6日夜、仮庁舎で会見し、「検体を採取するまでは不要不急の外出を控え、自宅待機をお願いしたい」と要望した。
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