新型コロナ 福井感染6人、石垣島に滞在
福井県で29日、男性6人に新型コロナウイルス感染が確認され、6人が23日から26日までの連休期間中、旅行で石垣島に滞在していたことが分かった。石垣に3泊し、日帰りで西表島も訪れている。石垣市は「島の人に感染している可能性がある」として6人の行動歴などの情報を八重山保健所と連携して収集し、早期に濃厚接触者と接触者を特定して検査(PCR検査、抗原検査)につなげる考え。中山市長は同日夕の会見で「スピード勝負になる」と述べた。
福井県の会見によると、6人は30~50代の男性で同一職場の会社員。26日から28日にかけ発熱やせき、咽頭痛などを発症し、29日のPCR検査結果で陽性と判明した。1人は無症状だった。
6人は那覇空港を経由して石垣入り。旅行前の行動歴を確認したところ、6人が勤務する会社は不特定多数と接する業態ではなく、6人とも通常通り出勤していたため、同県は旅行中に感染した可能性が高いとみている。
一方、ウイルスは感染から5日程度で症状が出ると言われていることから、中山市長は「来島前に感染した可能性も否定できない」と指摘。発症2日前からウイルスを放出して感染力が高まるため、「島の人が感染している可能性も高い」と危機感を募らせた。
福井県は沖縄県に濃厚接触者の調査を依頼しており、県八重山保健所が調査を進めている。関係者によると、6人は石垣島滞在中、飲食店を利用した。
市は保健所とともに宿泊先やバス・タクシーの公共交通機関などでの行動歴の把握に努めており、中山市長は「判明すれば濃厚接触者のほか、ホテルのフロントやレストランなどで接触した可能性のある人もすべて検査を受けてもらい、感染の有無を確認し、感染拡大を防ぎたい」と述べた。
西大舛髙旬町長は取材に「現段階で詳しい情報が入っていない。どの船に乗って西表島に渡ったかを含めて情報収集に努める」と述べ、八重山保健所に情報共有を求め対策を講じていく考えを示した。
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