連休初日、観光客らドッと 予約ベースで4000人近く来島
八重山3市町が6月から観光客受け入れを再開して以降、初の連休が23日、始まった。「海の日」「スポーツの日」と続く4連休。南関東などを中心に一部地域で新型コロナウイルスの感染が拡大する中、八重山の空の玄関口・南ぬ島石垣空港からはこの日、大手航空会社の予約ベースで搭乗数3959人(搭乗率91.9%)が入域したとみられる。
23日正午すぎ、石垣空港に関西や那覇からの便が到着。親子連れ、友人同士のグループが次々とゲートをくぐる。手荷物受取場で大勢の人が押し寄せ密集になる場面もあった。
市内のホテル関係者によると、ホテルの平均宿泊稼働率は7月、8月で50%弱にまで持ち直しているが、「まだまだ弱い。うちも4連休は80~90%の稼働率を維持しているが、連休明けは落ち込む」と懸念。空港近くに店舗を構えるレンタカー業の店長も「23日の予約は例年並みの約80件だが、あす以降はまた減少傾向」と話す。
この日、人気の景勝地川平湾の第一駐車場はレンタカーで満車状態。グラスボート業者は、乗船前の手指消毒を徹底させ、定員も半分に制限するなど対策を講じていた。
3市町や観光関連事業者は観光客受け入れ再開後、経済を徐々に回復させようと感染防止対策に取り組んでいる。
レンタカー店長は「観光客には来てもらいたいが、返却時にマスクをしていない客もみられるので着用を徹底してもらいたい。観光客が来ないと経済が回らないので、できるだけ感染リスクを減らせるようにしたい」と要望。
市観光交流協会の高橋秀明副会長は取材に「感染爆発と医療崩壊を防ぎながら、新型コロナと経済をコントロールしていくことが大切。市と話し合って作ったガイドラインを各事業所が徹底し、旅行者が安全して観光できる体制をつくっていきたい」と話した。
市と協定を結んでいる感染拡大防止協力宿泊事業者は22日現在で143事業所163施設、その他飲食店などガイドライン認定モデル店は20日現在で199店舗となっている。
一方、与那国には那覇、石垣から122人(搭乗率81.3%)が訪れた。宿泊施設に務める40代男性従業員は取材に「連休中は仕事、観光の方でほぼ満室。毎朝の検温、マスク着用を促し防止策をとりたい」と話した。
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