ハヤトゲフシアリ確認 那覇新港などで県内初
- 2020年07月21日
- 自然・科学
侵略的外来種
侵略的外来種のハヤトゲフシアリが2月に那覇空港周辺で、7月6、7日に那覇新港でそれぞれ見つかり、県内で初確認された。同アリは、農作物の害虫であるアブラムシやカイガラムシを保護する習性があり、定着すれば農作物や園芸植物に影響を与える恐れがある。
石垣市では7月11、12の2日間、重要港湾に指定される石垣港で環境省が調査を実施。確認されなかったが、同省奄美自然環境事務所では「物流のコンテナなどとともに侵入する可能性がある」として警戒を呼び掛けている。
ハヤトゲフシアリは2017年に名古屋で初めて確認されて以降、東京、大阪、博多、鹿児島の5カ所で発見されており、いずれも海外からの船舶が行き来する港湾地域となっている。
石垣港には海外や国内の国際貿易港からの貨物船が入港することから注意が必要だ。
体長2.5~4㍉で足が長く、素早い動きで移動する。農作物や園芸植物、自然植生に被害が及ぶほか、住宅地で発生すれば屋内へ侵入し、家屋害虫となる可能性がある。
環境省では、本種を外来生物法に基づく特定外来生物に指定する方針を示しており、輸入や運搬が原則禁止されることとなる。
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