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「特車」。発足間もないころの…

 「特車」。発足間もないころの自衛隊用語で「戦車」をさす。軍隊ではないという理屈、国民感情に配慮して「戦」や「軍」の字を避けた▼言い換えることによってオブラートに包み、実態をあいまいにしていく。あるいは変質させる。私たちは、日本の近現代史に数々の言い換えを学んできた▼実態は明らかに日中戦争であるのに満州事変に上海事変。太平洋戦争では、敗れて「退却」することを「転進」と呼び、「全滅」を「玉砕」、「占領軍」を「進駐軍」と言い表した▼特筆すべきは「敗戦」を「終戦」と言い換えたことだろう。ポツダム宣言を受諾することは、敗戦を意味するにかかわらず、自らの努力によって戦争を終わりに導いたという誤てる匂いがぷんぷん。歴史を直視せず、今なお8月15日を「終戦記念日」と呼ぶ。真実は「敗戦記念日」である▼自衛隊をめぐる言葉に戻れば「防衛装備品」は「武器、兵器」。ひとまとめに「護衛艦」と呼ばれる艦船群は「巡洋艦、駆逐艦、ヘリ空母、フリゲート艦」。ステルス戦闘機F35Bの搭載によって空母化する護衛艦「いずも」「かが」は、米軍強襲揚陸艦とほぼ同規模である▼そして今また。「敵基地攻撃能力」を「自衛反撃能力」と言い換える。何と呼ぼうと専守防衛に反する「先制攻撃」ではないか。(慶田盛伸)

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