5例目のコロナ感染確認 71日ぶり発生、広がる不安
石垣市で8日、5例目の新型コロナウイルス感染者が確認された。感染者は石垣市在住の50代女性で県立八重山病院に入院中。女性は6月15日〜29日まで鹿児島県に滞在後、石垣に帰島。4日、倦怠(けんたい)感や微熱、せきが出たため8日に八重山病院を受診した。検査で肺炎像が確認されたため、抗原検査でウイルスの陽性が判明。石垣市内で71日ぶりの感染者が発生し、市民からは「ある程度予想していた」と声があるなか、感染者が増え前回のように大規模な営業・行動自粛が取れるのか不安も広がっている。
午後8時半県庁、同9時半過ぎ石垣市役所でそれぞれ会見が行われた。県によると、女性の職業、行動履歴、濃厚接触者、鹿児島への渡航理由は、県八重山保健所が調査中。帰島後、陽性が判明するまでの6月29日〜7月8日まで女性の行動履歴は明確になっていないが、石垣市の会見で中山義隆市長は「(県から)基本的に外出は控えていたと聞いている」と述べた。
鹿児島市ではショーパブを発生源に集団感染が起きているが、県は「情報では現時点でその店に入っていない。ただ、感染者が非常に増えているまちなかを行動しているので、潜伏期間から言っても県外で感染した可能性が高い」と移入例とみている。
今後、保健所は女性へ聞き取りや疫学調査を行い、濃厚接触者を特定する。濃厚接触者については症状の有無に関係なくPCR検査を実施し、陰性の場合でも健康観察の上、発症が確認された時点で再検査する。
今後の調査次第では、市民の日常生活をはじめ八重山の経済に更に影響を与えることも予想される。中山市長は8日時点の情報と状況を分析し「これまでの4例の状況とは異なると考える。まだ市中感染の状況でないので、今の段階で市民に向けての外出自粛、旅行者への来島自粛はお願いする予定はない」とし、「今後どうなるか分からないので、市民の皆さまには3密を避け、マスク着用、手洗いを心掛けてほしい」と呼び掛けた。
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