与那国町 公共工事が40日余停止
- 2020年06月12日
- 政治・行政
ごみ焼却施設、コロナ禍で
与那国町の公共工事が新型コロナウイルスの影響で遅れている。同町によると、ごみ焼却施設工事は4月25日から40日余に渡ってストップ、来年3月の供用開始が遅れる可能性もあるという。一方、水道水を軟水化する新浄水場も島外から専門家を呼べず水質検査が遅れていたが、6月末の供用開始で調整中。
ごみ焼却施設は同町リサイクルセンター隣接地に建設している。建築の事業費は約21億円で防衛省予算を活用。同施設では8時間で5㌧のごみ焼却が可能。現在、最終処分場にはごみ袋のまま捨てており、焼却施設の完成後は、ごみを焼却し、灰にすることで、ごみの軽量化、同処分場の延命化を図る。
工事は基礎工事の途中でストップ。新型コロナ感染対策のため同町は、島外の施工業者に工事の自粛を求め、施工業者も中止を決めた。まちづくり課の担当者は「(コロナ禍で)施工業者も現場に入ることが難しく、宿泊業者も受け入れなかったのが決定的だった」と話す。現在、当初4月に予定していた建築資機材搬入もできていない。
今後のスケジュールは6月15日以降、本格化に工事を再開させ、20年度内の建築完成を目指す。その後、試験運転も必要になるが、担当者は「年度内の供用開始は厳しいだろう」と来年4月にずれ込む可能性を示した。
水道水を軟水化する硬度軽減化設備「RO膜ユニット」を整備した新浄水場は、6月末の供用開始予定。まちづくり課は「試運転で問題がなければ6月末の供用開始」と話した。
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