記録的大雨 水稲に416万円被害
- 2020年06月10日
- 災害・事件・事故
収穫時期のパインやオクラも
8日の記録的大雨の影響で石垣市内では収穫前の水稲が一部倒伏、パインの株が流されるなど農作物への被害が出ている。JAおきなわ八重山地区営農振興センターによると、大雨で被害が出ているのは収穫時期の水稲、パイン、オクラなど。水稲の倒伏被害は約5㌶で被害予想額は416万円。収穫まで2週間以上かかる稲は収穫ができないか、収穫できても発芽米や水分を吸水した蒸れ米など等級が低くなる恐れがあり、農家の手取りに影響が出るとみられる。
パインは大規模な被害はないものの、ほ場一カ所で200本程度の株が流される被害が発生。オクラは花かぶれや実がすれて傷がつくなどの影響が多く出ており、今後3〜4割の出荷量減少が予想されている。
米農家の翁長孝夫さん(69)=大川=は「刈り取り時期に大粒の雨が降ったのでかなり倒れている。このまま雨が続くと刈り取りできないし、発芽が進んで商品価値も落ちる」と長期化を懸念し、「一日でも早く太陽が顔を出してほしい。葉が乾いてくれればすぐに収穫できるが」と語った。
オクラ農家の美里清矩さん(61)=白保=は「雨と風で土が流されて一部の木が倒れている。これだけの雨は予想外。さすがにないと思うがこれ以上は降られると困る」と願った。
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