郡内5製糖 キビ生産量9万5727㌧
- 2020年06月08日
- 地域・教育
郡内5製糖工場の2019/20年期操業実績がまとまった。今期は昨年9月末の台風18号や10、11月の降雨不足がサトウキビの生育に影響し、生産量は9万5727㌧と前期から2万7472㌧減少した。収穫面積の合計は前期を74㌶下回る1829㌶。石垣では原料生産量が前年比で約2万3000㌧減。西表、小浜、波照間、与那国でも減産した。
各製糖工場の操業日数は石垣130日、西表127日、波照間110日、与那国105日、小浜57日。
石垣島製糖は原料生産量が前期比で約2万3000㌧減の6万7102㌧。前期比で収穫面積、10㌃当たりの単位収量(単収)も減少した。取引甘しゃ糖度は0・49度増の14・74度。前期173日だった製糖日数が130日に短縮した。
JA与那国支店製糖工場は、昨年5月の記録的豪雨や台風9、18号による倒木や潮害など生育の阻害要因と、前期の収穫が6月までずれ込んだことで夏植えと株出しに影響が出た。今期の夏植え単収は5・139㌧で前期の66%、株出しは3・123㌧で59%にとどまった。
西表糖業㈱は今期、原料処理量を1万1500㌧を見込んでいたが1万465㌧の実績。台風や秋頃の少雨が台風後の生育復活に影響を与えたことが減産の要因としている。小浜製糖工場と波照間製糖㈱も収穫面積、単収、生産量ともに前期を下回った。
JA沖縄八重山地区営農振興センターさとうきび対策室の担当者は「大きな台風がなく良好かと思ったが、石垣島製糖も当初計画から1万㌧減となり、県内製糖も減産の状況」と振り返り、「要因は確定していないが、秋口の降雨量が少なかったことが影響したのかもしれない」と分析した。
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