全日空、石垣空港ー羽田路線を再開 16日から毎日運航
全日本空輸(ANA)は5日、新型コロナウイルスの影響で運休していた羽田ー石垣路線を44日ぶりに再開させた。中型旅客機ボーイング767(270席)で117人が来島した。機内では換気の徹底や乗客へのマスク着用義務付けなど感染対策を実施。到着ロビーでは県がサーモグラフィーで到着客の表面体温を測定、体温の高い客は確認されなかった。市はチラシを配布し、感染防止対策の徹底に協力を求めた。本土直行便の再開で今後、経済回復の動きが本格化する。
ANAは同路線を7、12、14日に運航し、16日から毎日運航する。いずれも1日1往復。この日の搭乗率は43.3%。7日以降の予約率は現段階でそれぞれ39%、57%、56%と上向く傾向にある。関西、福岡、名古屋などその他本土直行路線については現在調整を行っている。
日本トランスオーシャン航空(JTA)は18日から羽田ー石垣路線、同26日から関西ー石垣路線を再開する予定だ。
ANAは客室の消毒と客室乗務員のフェースシールド・手袋着用、乗客へのマスク着用を徹底しているほか、機内の空気が約3分で入れ替わる最新フィルターを使用するなど空気循環による感染リスクの低減を図る措置をとっている。
運航再開便は同日午後2時半に到着、観光客や家族連れの姿がみられた。旅行で1カ月半滞在する予定の男性(61)=茨城=は「今日再開だとは知らず空いていたので予約を入れた。最初の2週間は宿で自粛して動こうと思う。感染対策は入念にしたい」と話した。
宮脇秀至支店長は「これまでは必要な輸送のみで生活路線に限ってきたが、今後経済を回していくうえで輸送がないと始まらない。アフターコロナのビジネスモデルとして観光・輸送は重要だ」と先を見据えた。
一方、八重山3市町の観光客受け入れ再開は、感染防止対策の徹底が条件。3市町は受け入れ先となる観光関連事業者へのガイドライン導入を進めている。
このうち、市観光文化課によると、健康確認作業の実施などを内容とする協力協定書を締結した宿泊事業者は5日現在で83事業者(103物件)。ホームページで一覧を公表している。
商工振興課によると、飲食業とタクシー事業、小売業に導入を進めているガイドライン認定事業への申請は約50事業所。同課は対象業種の拡大を検討している。
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