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石垣市内介護福祉施設利用の高齢者 認知機能や体力が低下 

緊急事態宣言が明け、久々にデイサービス事業所で過ごす高齢者ら=2日午前、同所

緊急事態宣言が明け、久々にデイサービス事業所で過ごす高齢者ら=2日午前、同所

通常営業もコロナ影響大

 緊急事態宣言解除を受け、石垣市内の介護福祉施設は通常営業に戻りつつある。待ち望んでいた久しぶりの面会や通所を喜ぶ高齢者も多い一方、自粛期間中に認知機能や体力が低下した人、感染リスクを恐れ通所自粛を続けている人もいる。現場職員は、観光客の受け入れ再開を受け、入域客が島内にウイルスを持ち込むことを警戒しており、第2波に備え行政に何らかの基準を示すよう求める声も多い。

 新型コロナウイルス感染予防の観点から、5月末までに市内の高齢者福祉施設のうち、入所施設全22カ所が面会を制限、停止。通所施設27カ所のうち8カ所が運営縮小、1カ所が休止した。

 85歳の母親をデイサービスに通わせる50代女性は、4月から感染を避けるためにデイサービスの利用を自粛。母親は認知機能や気力、体力が落ち、宣言解除後も事業所に通いたがらなくなり、現在も通っていない。女性は「感染が一番心配。母は基礎疾患を持っているので、感染すれば命の危険が大きい」と話した。

 約40人が通う市内のデイサービス事業所では、5月末まで利用自粛する高齢者が多かった。6月に入り大半の利用者が戻ってきたが、自粛期間中に気持ちが落ち込み入院した人や、歩行がおぼつかなくなった人も。職員はサービスの制限が利用者の健康寿命や介護レベルに影響することを心配する一方、観光客の受け入れ再開に「どこの事業所も、観光客のウイルス持ち込みに戦々恐々としながら営業を続けている」と話す。

 デイサービスあかゆらの當山房子代表は「行政側は国の方針に従って営業を続けてと繰り返すばかりで現場に丸投げ」とこぼし「いくら職員や家族で感染対策をしても、どこからウイルスが入ってくるか分からない。1日1日が無事に終わる度ほっとしている。職員は疲弊しきっている」と困り果てた様子。

 87歳の女性は2日、久しぶりの通所に「自粛中は編み物や、施設から送ってもらった計算問題で時間をつぶしていた。今はサイコーの気持ち」と意気揚々。

 2月末から面会を制限していた社会福祉法人希望ヶ丘ケアハウスばすきなよお(白保)も面会を6月から再開。大浜在住の上盛直治さん(85)は、同施設に入居する妻の黎子さん(同)と久々の面会を果たし「約4か月ぶり。まるで新婚さんのような気分だった。大変うれしい」と少し高揚した様子で話した。

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