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10年前、大阪地検特捜部…

 10年前、大阪地検特捜部のエリート検事が証拠隠滅容疑で、上司の部長らが故意の証拠改ざんを知りながらこれを隠した犯人隠避の容疑でそれぞれ逮捕され、検察史上、前例のない不祥事に国民は驚かされた▼以来、検察組織のあり方が厳しく問われている中で、またもやかと言わざるを得ない事態である▼東京高検の黒川弘務検事長(63)が、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言下に新聞記者らと賭けマージャンをした疑惑を報じられ、法務省の調査に事実関係を認め辞職した▼黒川氏は、安倍政権が検察庁法の従来の法解釈を急きょ変更して定年を延長し、検察に欠かせない人材とまで言われた人物である。この定年延長を職務上、黒川氏はどう思っていたのか。検事長としての有終の美か、検事総長への道か。自業自得とはいえ政治に翻弄された感も否めない▼「ミスター検察」と呼ばれた元検事総長の故伊藤栄樹氏は検事に「被害者と共に泣け、国民にうそをつくな」と訓示。「巨悪は眠らせない」と宣言して数々の大事件を処理した▼伊藤氏に習えば、末端のこととなると重箱のスミをつつくように厳しく、大本にはミツのごとく甘いでは困る。検察の理想とする秋霜烈日。検事総長は検事総長にふさわしい人であってほしいと願うだけである。(鬚川修)

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